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ドストエフスキー 罪と罰 おすすめ翻訳本 ロシア文学初心者目線での比較

ロシア文学初心者の私が、「光文社古典新訳文庫」の罪と罰と、「新潮文庫」の罪と罰を読んだ時の
感想をお伝えしようと思います。

まず新潮文庫の罪と罰は工藤精一郎訳で初版が、1987年となっています。一方、光文社古典新訳文庫
の罪と罰は、初版が2008年と随分新しくなっています。読んでみて素直な印象は、詳細な解説は
ほぼないが、勢いのある新潮文庫の罪と罰。そして詳細な解説があり当時のペテルブルクを思い浮か
べながら読める光文社古典新訳文庫の罪と罰という感じを受けました。

私が個人的におすすめなのは、当時のペテルブルクの様子が詳細に説明されている、光文社古典新訳
文庫の罪と罰です。何よりもこの訳本は、主人公であるラスコーリニコフがペテルブルクをどう
動いたのか、という地図までついている親切さです。ただ説明が詳細なためなのか、全3巻になって
います。

一方、説明なんかなくて良く、一気に勢いで読みたいという方には、新潮文庫の罪と罰をおすすめ
します。勢いのある文体で一気に読めます。ただ当時のペテルブルクの情勢が分からないと、途中で
???となる危険性が潜んでいます。こちらは全2巻になっています。分厚いは分厚いですが、そこま
で読む人に長編だぞ!!という威圧感は与えないと思います。

また両方読んでみて思ったのですが、光文社古典新訳文庫の解説を見ながら、新潮文庫の罪と罰
を読むのもありかなと。これをやると意外と勢いで読めるかもしれません。
どちらにしろ、当時のロシアの情勢を調べながら読むのが、罪と罰を挫折しないためのポイント
かもしれません。

皆様がドストエフスキーの罪と罰を読むきっかけになってくれたら幸いです。


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