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ドストエフスキー 初心者目線 おすすめ本 白夜/おかしな人間の夢

こんにちはOnoです。今回はドストエフスキーの読みやすいと思った本を紹介します。私自身ロシア
文学には最近触れ始めたばかりなので、初心者目線でのお勧め本となります。

早速ですが私のお勧めする本は、「白夜/おかしな人間の夢 安岡治子訳 光文社古典新訳文庫」です。


白夜/おかしな人間の夢 (古典新訳文庫)

この本には「白夜」、「キリストの樅ノ木祭りに召された少年」、「百姓のマレイ」、
「おかしな人間の夢」、「一八六四年のメモ」の4作がおさめられています。そしてありがたい事に
詳細な解説とドストエフスキーの年譜が巻末には載っています。

個人的な感想にはなりますが、罪と罰のような重苦しいテーマではなく、割とさっぱりとした短編
が組み合わされています。白夜のラストシーンは思わず「おい!」と叫んでしまいたくなります。
また百姓のマレイは暖かな気持ちにさせてくれる物語です。

そして光文社古典新訳文庫の1番のおすすめポイントは解説がしっかりしていること。ロシア文学
を読むと、当時のロシアの情勢が頭に入っていないときついと感じますが、そこはしっかり訳者が
補足で説明してくれています。物語の途中にも分かりにくいと思う点には注釈がしっかり入っており
読む人を助けてくれます。

一度短編を全て読み、解説を読んで新たな発見をする。そしてもう一度読んでみる。こういった
楽しみ方ができる本になっています。ドストエフスキーの最初の一冊としておすすめです。