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ダイエットのために、脂質を知ろう(前編)

こんにちは、Onoです。今回は脂質を摂取しながらも、体脂肪10%以下をキープしている私の経験から、脂質について書いていきたいと思います。

ダイエットをしていると脂質の摂取は控えるようにと言われますが、本当に全ての脂質が悪なのでしょうか。今回は、脂質に関して詳しく知ることで、必要な脂質を見分ける力がついていただけると幸いです。

まず脂質の構成要素は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)から構成されています。主な働きは、エネルギー源、必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)の供給源の働き、脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)の吸収を良くします。また1gあたりのエネルギー値は9kcalとなっています。

そして脂肪酸の種類は、飽和脂肪酸(S)、不飽和脂肪酸(一価(M)、多価(P))に分けられます。

飽和脂肪酸の特徴は、融点が高く常温で個体の物が多い。そして、コレステロール、中性脂肪を増やし、動脈硬化の原因になります。また酸化しにくい性質を持っています。

不飽和脂肪酸の一価(M)の特徴は融点が低く常温で液体のものが多い。特にオレイン酸(魚油、オリーブ油など)は酸化しにくく、コレステロールを減らす働きをします。

また不飽和脂肪酸の多価(P)は必須脂肪酸を含み、コレステロールを減らす働きをします。そして酸化しやすいという特徴を持ちます。また多価(P)にはn-6系(リノール酸など)と、n-3系(α-リノレン酸)が存在します。

ここで重要な必須脂肪酸についてです。

不飽和脂肪酸のうち、リノール酸α-リノレン酸は体内では合成されないので、食物から摂取する必要があります。必須脂肪酸の欠乏により、成長不良、皮膚異常、病気感染への感受性への高まりがみられます。

それぞれの必須脂肪酸はプロスタグランジン(PG)を生成します。プロスタグランジンは血圧、血糖値、コレステロール値の降下、血液の凝固阻止、血管拡張、気管支拡張などの多くの作用が認められています。

このように、脂質の世界は結構複雑ですが、一旦覚えると日常生活で脂質の摂取方法が分かるようになり、家庭での料理に応用できます。

次回は望ましい脂肪酸の摂取比率について書いていきたいと思います。

注)栄養学は日々更新されている為、新しい説が出ましたら適宜訂正を加えていきます。